3~6ヶ月の発達を完全解説いたします

初めての子育ては不安が多いかと思います。
「こんな大人になってほしい」「こうゆうふうに育ってほしい」など親や保育士は考えますが、「どのように育てていけばよいのかわからない」という方もいらっしゃると思います。
この記事を読んで頂ければ、3~6ヶ月の赤ちゃんの発達と関わり方がわかりますので、じっくりと読んでみてください。
きっとこれからの子育てに役に立てると思います!
↓0~3か月の発達と意識したい関わり方はこち↓
発達のめやす一覧

まずは簡単に3~6ヶ月の赤ちゃんの発達のめやすを一覧にしてみましたので参考にしてみてください。
身体発育値
- 体重
- 3~4か月未満 男子6.63kg 女子6.16kg
- 4~5か月 男子7.22kg 女子6.73kg
- 5~6か月 男子7.67kg 女子7.17kg
- 身長
- 3~4か月未満 男子61.9cm 女子60.6cm
- 4~5か月 男子64.3cm 女子62.9cm
- 5~6か月 男子66.2cm 女子64.8cm
- 胸囲
- 3~4か月未満 男子41.8cm 女子40.5cm
- 4~5か月 男子42.9cm 女子41.7cm
- 5~6か月 男子43.7cm 女子42.4cm
- 頭囲
- 3~4か月未満 男子41.3cm 女子40.2cm
- 4~5か月 男子42.3cm 女子41.2cm
- 5~6か月 男子43.0cm 女子41.9cm
からだ
- 生まれたときの体重の約2倍になる(4か月)
- 4か月までに首がすわる
- 両手を合わせた遊ぶ
- 腹ばいの状態で、肘で体を支えるようになる
- 親指が外に出て、玩具を握ることができる
- 腕、手首、足は自分の意志で動かせるようになる
- 眠っているときと目覚めているときがハッキリと分かれる
ことば・こころ
- 追視できる範囲が180度に広がる
- 「ブーブー」「パアパア」などび声を出す
- 身近な人の顔がわかるようになる
- 大人に笑いかけるようになる
- 物音や話し声の方に顔を向けるようになる
生活習慣
- 4時間ごとの授乳
- 離乳食が始まる
- 朝起きて日中に2~3回眠り、夜眠る生活リズムができる
いかかでしょうか?
生後3か月以上になると人を認識し始めたり、自分の意志で動くことができるようになってきましたね。
前回の記事を見ていただけた方なら気づくと思いますが、沢山の成長が見られますよね!
一覧はあくまでも平均値なので、参考にしてみてください。
次からはより細かく発達を見ていきましょう。
発達のめやす【からだ】

3~6か月の赤ちゃんは体の機能が目覚ましく発達し、新しい動きがドンドンできるようになります。
また、離乳食が始まり、生活リズムが規則正しくなるなど、生活スタイルにも大きな変化が現れます。
体の動きと発達
この時期の大きな変化は、首がすわることと寝返りを始めることです。これらによって体の機能が目覚ましく発達し、新しい動きがドンドンできるようになります。
また周りへの興味も増し、人や物への関心が高まっていきます。
首がすわる
4か月ごろになるとほちんどの赤ちゃんは首がすわります。
首がすわることで視野が広がる、喃語が活発になる、寝返ることができるなど体と知能に大きな変化をもたらします。
また、安心して縦抱きやおんぶができるようになります。
*首がすわっているかを確認するには、赤ちゃんの両手を持ち上げて、軽く起こしてみる。このとき赤ちゃんが自分で首を一緒に持ち上げることができれば、首が完全にすわっています。
聴力がアップする
4~5か月ごろになると音がした方向を見るという動作が現れます。
これは聴覚と視覚が赤ちゃんの脳の中で結びつくようになった証拠で、大事な発達の1つです。
親や保育者の声がわかったり、誰が話しているのかを聞き分けたりができるようになります。
手でつかむ
手のひらの内側に入っていた親指を外側に出せるようになってきます。
また、物をしっかりとつかめるようになり、握力も強くなってきます。
両手に違うものを持ったり、持ち替えたり、つまんだりという複雑な動きはまだできません。
5か月を過ぎると、興味を持った物に手を伸ばす「リーチング」ができるようになります。起き上がりこぼしなどを目の前に置いてつかむ遊びをしてみましょう。
見え方が変わる
顔を左右180度に動かせるようになるため、追視できる範囲が広がります。
縦抱きすると両眼で見ることができるため、遠近感や立体感がわかるように。目もハッキリと見えるようになってきます。
人と目を合わせることができるようになり、目が合うとニッコリと微笑みます。
5か月を過ぎると母親や保育者を見て、区別や認識をするようになってきます。
足腰を動かす
足をバタバタさせる、交差させる、腰をひねる、うつぶせにすると腰を反らして頭や体を持ち上げるなど、沢山の動きができるようになります。
5か月ごろからは、それらの動きを合わせることで寝返りができるようになります。
寝返りはハイハイやお座りの準備段階で、この時期の赤ちゃんにとって大切な動きの1つです。
寝返りの介助
仰向けに寝ているときに上半身をひねったり、足を上げていたりしていれば、あと一息で寝返りができるようになります。
これらの動きが頻繁に現れるようになったら1人で寝返りできるように、親や保育者が介助しながら教えていきましょう。
介助の仕方は、赤ちゃんが上半身をひねったら、仰向けに戻らないよう、背中に手を当てて支えます。
もう一方の手で上になった足を持ち、背中を軽く押しながら、うつぶせになるように誘導してあげましょう。
*親や保育者が無理に押すのではなく、赤ちゃんの寝返ろうとする力をサポートするイメージで行いましょう。また、片方だけでなく左右両方とも寝返りができるようにすることが大切です。
発達のめやす【ことば】

喉の成長により様々な音が出せるようになり、それを楽しむかのように喃語を沢山話すようになります。
会話やコミュニケーションの楽しさを教えるチャンスです。
喃語が活発に
喉の奥が成長して広くなると「アウアウ」という母音だけでなく「きー」という子音や「パアパア」という破裂音などを発音することができるようになり、喃語を活発に話すようになります。
最初は1人で話しているだけですが、5か月ごろからは、離れている人に自分から話しかけるようになっていきます。
顔を覗き込みながら大きく口を開けて赤ちゃんの喃語を真似してみましょう。赤ちゃんんも同じように口を真似て自分で発音の練習をするようになります。
喃語を楽しむ
意味が分からなくても、喃語を話していたら「楽しいんだね」などと言葉を返すようにしてみましょう。
自分の声に答えてくれたことに喜んで、もっと話そうとするようになります。
これが後の会話やコミュニケーション能力の発達にも関係します。
喃語に応えていると赤ちゃんが喃語を話した後で、大人の応答を待っていることがあります。会話のキャッチボールの楽しさに気づいたとも考えられます。
*大人が赤ちゃんの喃語に反応を示さないでいると、徐々に話さなくなってしまうこともありますので気を付けましょう。
発達のめやす【こころ】

喜怒哀楽の感情が芽生え、自己主張をするようになります。
また、視力の発達や自分で動き回ることができるようになることで、物や人に対する好奇心が旺盛になります。
感情表現が豊かになる
4~5か月になると喜怒哀楽の感情が豊かになり、自己主張が強くなってきます。
あやされると嬉しくなって声を上げて笑ったり、不満があると泣き叫んだりして感情を表現します。
その表現の仕方も1人ひとり違い、そこから個性が見えてきます。
赤ちゃんは構ってもらうことが大好きです。構ってほしいときには自分から笑いかけたり、声を出したりすることもあります。積極的に関わっていきましょう。
黄昏泣きが始まる
3か月を過ぎると夕方になると泣く「黄昏泣き(夕方泣き)」をする赤ちゃんが出てきます。
病気ではありませんが、ハッキリとした原因はわかっていません。
赤ちゃんが泣きだしたら、抱っこをしたり、声をかけてあげたりしてできるだけ側につくようにしましょう。
知的好奇心が現れる
5~6か月ごろになると家族や保育者の顔を見分けたり、自分の好きな玩具や遊びを覚えたりします。
また、首がすわって視野が広がることで、外に対する知的好奇心が芽生えます。
興味を持った玩具に自ら手を伸ばしたり、気になる物をじっと見たりする行動が増えてきます。
外を散歩するなどしてできるだけ色々な風景や物を見せてあげましょう。いつもの部屋とは違う部屋に連れていくだけでも、赤ちゃんの世界が広がっていきます。
夜泣きする赤ちゃんも
5か月ごろになると夜中になるとなく「夜泣き」をする赤ちゃんも出てきます。
原因の1つとして昼間に怖かったり、驚いたりしたことを思い出すためとも言われています。
生活リズムを守ろう

産まれたばかりの新生児は朝晩関係なく眠っていましたが、4か月ごろになるとだんだんと昼と夜の区別がついてきます。
朝起きて、昼寝を何度か繰り返した後、夜から朝まで眠るという生活リズムがでてきます。
日中に外に出て日光を浴び、適度に体を動かしたりすることで、夜にぐっすりと眠ることができます。
- 4~6か月になると
- 決まった時間に起床、就寝をする。
- 日中は1~3時間の睡眠を2~3回取る。
*昼夜が逆転してしまうと成長の妨げになる可能性があります。昼間は沢山遊ばせて適度に疲れさせてあげましょう。
沢山の経験を与えていきましょう

1~3か月の頃と違い、ドンドン成長をしていきますね。
体と心が急激に成長をしていき、外への興味の広がっていきます。
外からの刺激を受け、興味関心の幅が広がれば、赤ちゃんの世界がドンドン広がっていくでしょう。
赤ちゃんの成長を楽しみながら色んな経験をさせてあげましょう。