自己主張が強くなってきた今日この頃。
成長を見守っていくことがとても楽しいと思いますが、どう関わっていいのかわからない時もあると思います。
- 1歳児の発達について知りたい!
- 子どもとの関わり方について知りたい!
- 子どもの発達がどのくらい進んでいるのか知りたい!
という方にオススメです。
一緒に学んで子育てに活かしていきましょう!
前回の記事で1歳児の発育値も書いてますので、ぜひ覗いてみてください。

目次
発達のめやす【からだ】

歩行や手指の動きはますますレベルアップし、新しくできるようになることが増える時期です。
体を動かすのが楽しく、探索行動もさらに活発になります。
全身運動ができ、好奇心を満たす遊びを取り入れて、自立心を育てていきましょう。
手指の動きがより正確に
手指の動きはますます向上し、手指での細かい作業が上手になります。
またこの時期から、棒を使って高い場所にあるものを取るなど、目的を達成させるために道具を操り始めます。
円や曲線をなぐり描きするようになります。
この頃は、何かを描くのではなく、描く動きそのものに楽しさを感じています。
思う存分なぐり描きができるようにしてあげましょう。
また、グラスの水を別のグラスに移し替える、スコップで砂をすくって2つのバケツに振り分けるといった複雑な操作ができるようになります。
- ボールをなげる
- スプーンやフォークを使う
- 茶碗に手を添える
- ドアノブを回す
などができるようになります。
様々な足腰の動きができる
1人で歩ける距離が長くなります。
転ぶことが少なくなり、様々な歩行ができるようになります。
また、ジャンプしたり、10cm程度の段差から飛び降りたりするなど、上下の動きも可能になります。
屋内外で体を沢山動かす遊びを取り入れていきましょう。
全身を動かして遊ぶことで多くの動きを獲得していきます。
例えば、お遊戯にジャンプの動きを取り入れるなど、できない動きがあれば、遊びの中で経験させていきましょう。
- 後ろに下がる
- 小走りをする
- 手すりを使って1人で階段の上り下りをする
などができるようになります。
立体化や物の形を認識する
両目で物を見る「両眼視」に慣れてくることで、立体感や奥行きを認識できるようになります。
また、丸、三角、四角といった物の基本形がわかるようになり、型はめパズルなどの遊びを好むようになります。
型はめパズルの正位置に慣れたら、土台の向きを変えて別方向からはめさせてみよう。
また基本形だけでなく、星形やひし形などの複雑なパズルにも挑戦させましょう。
慣れるまで時間がかかりますが「自分なりに考えてはめる」プロセスが創意工夫の力を育てます。
記憶力がアップする
記憶できる時間が長くなり、1~3週間前のことを覚えているようになります。
怖かったことや痛かったことなど、強い衝撃を受けた出来事を特に覚えています。
月齢が進むにしたがって、ドンドン記憶期間が延びていきます。
記憶力向上とともに、怖いことがあった道を通りたがらなかったり、注射をされて痛かった病院に行くのを嫌がったりと恐怖心も芽生えてくる。
その場合は「もう大丈夫だよ」などと声を掛けたり抱きしめたりして安心させましょう。
発達のめやす【ことば】
この時期には、話せる言葉が30語前後に増えます。
身振り手振りだけでなく、要求語や否定語を使いながら言葉で自己主張ができるようになります。
欲求を言葉で伝える
自我が育ち「自分でしたい」という思いや所有欲が強まります。
それに伴い「ちょうだい」「ほしい」「とって」など欲求を伝える言葉を話すようになってきます。
成長が進むと、物の前に「これ」「あれ」という指示語が付くようになります。
欲求を伝えてきたら指示語を付けながら物の名前を教えてあげましょう。
繰り返し教えることで「これちょうだい」と言えるようになります。
名前に的確に反応する
ほとんどの子が自分の名前を認識し、名前を呼ばれると手を上げて「はーい」と返事ができるようになります。
性を言えるようになるのは3歳ごろからです。
はっきりと自分の名前を認識して反応します。
また、友達の名前を覚えて呼ぶこともできます。
自分も仲間に加わりたいときなどに「○○ちゃんも」と言ったり、所有物を取られたり、テリトリーを侵害されたりしたときに「○○ちゃんの!」と言うなど、自分の名前を使って主張することも増えてきます。
否定語が増える
自分の欲求と反対のことをされたりすると「ダメ」「やだ」と否定語を使って自己主張するようになります。
わがままや、だだをこねているだけに見えますが、自我が育っている証でもあります。
優しく受け止めていきましょう。
どんなときも子どもの主張を否定するのではなく、まず受け止めることが基本です。
子どもの欲求を予測し、気持ちを言葉にしたり、選択肢を提示したりして、歩み寄る姿勢を見せましょう。
発達のめやす【こころ】
自我が育つことで、わがままや駄々をこねる場面が多くなってきます。
一方で、友達と関わろうとする気持ちも育ち、自分から積極的にコミュニケーションを取ろうとします。
所有欲が強くなる
自我が育つにしたがって、自分の所有物がわかるようになります。
同時に所有欲が出てくるため、例えばおもちゃで遊んでいるときに、他の子に取られそうになると激しく抵抗したり、泣いたり叫んだりするようになります。
まだおもちゃを譲り合うことができません。
同じおもちゃを複数用意するなど、取り合いにならないような環境を整えて置くことも大切です。
取った子に対して
「いきなり取ったら○○ちゃんがビックリするよ。遊び終わってから貸してもらおうね」などと、してはいけない理由や順番を伝えます。
そして「○○ちゃんにごめんねって言おうね」と取られた子に謝ることを教えましょう。
繰り返し教えることで、遊びのルールをだんだん理解していきます。
おもちゃを返したときには「よくできたね」と褒めていきましょう。
取られた子に対して
「遊び終わったら○○くんにおもちゃを貸してあげてね」と伝えましょう。
貸すことができたら、しっかりと褒めてあげましょう。
自分や体の名称を認識する
これまでは鏡を見ると別人だと思っていましたが、自分が映っていると認識するようになってきます。
また、体の名称がわかるようになり「お鼻はどこ?」と聞かれると、正しく指すことができます。
月齢が進むと、耳や目などが対になっていることも理解していきます。
子どもの頬にシールを貼って、鏡を見せてみましょう。
自分の頬からシールをはがしたら、鏡に映っているのが自分だと認識しています。
認識していない場合は、鏡に手を伸ばしてシールをはがそうとします。
友達に関心を持つ
まだ平行遊びが主ですが、友達が遊んでいると側に行って見るなど、他者に関心を示すようになります。
また、最初は人見知りをしていた相手に対しても、すぐに拒絶するのではなく新たに関わろうとする意欲も見られてきます。
他の子の遊びに関心を示したら、大人が「○○ちゃんも一緒にやってみよう」と誘うなどして、コミュニケーションのキッカケを作っていきましょう。
まとめ
今回は1歳6ヶ月~2歳児の発達と意識したい関わり方について解説してきました。
- 手指の動きがより正確に
- 様々な足腰の動きができる
- 立体化や物の形を認識する
- 記憶力がアップする
- 欲求を言葉で伝える
- 名前に的確に反応する
- 否定語が増える
- 所有欲が強くなる
- 自分や体の名称を認識する
- 友達に関心を持つ
1歳になったばかりの頃よりも、多くの成長がありますね。
自我がハッキリしてきたことで、コミュニケーションでトラブルが発生することは多くなってくると思いますが、それも1つの成長ですね。
1歳の発達については前回の記事を参考にしてみてください。

難しい言葉が出てきたりすると思いますが、この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです。
ありがとうございました。